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読売ライフ9月号 俳句 家藤正人のわたりに季語

2025.09.12 家藤正人のわたりに季語

 

  9月号の兼題「西瓜(すいか)

〈特選〉

Tシャツに西瓜の染みが空は青  兵庫県 藤原千明

〈優秀〉

待つと言うことのしづけさ西瓜切る  大阪府 赤澤 皆

西瓜抱くあの子を産んだ日があった  大阪府 中橋栄美

終戦のひもじさ満たす西瓜畑  広島県 中島浩二

産土の西瓜の丸みとふ祈り  兵庫県 杉浦萌子

父見舞ふ詰所へ西瓜差し入れて  愛媛県 森 清香

退院の日に一切れの西瓜食む  大阪府 皆木伸吾

3Lの西瓜ごろごろ祖母の居間  大阪府 吉谷英子

 
 
〔選評〕

「西瓜」といえば夏!とイメージする人も多いかもしれませんが、実は秋の季語なんです。瑞々(みずみず)しい果肉が残暑厳しい頃に心地よいですね。
特選は藤原千明さんの省略を利かせた一句。西瓜といえば汁を滴らせて食べるのは言わずもがな。そういった言葉を使わず、Tシャツの染みによって溌剌(はつらつ)と西瓜に食らいついていた姿を想像させます。下五で空へと視点を切り替える展開も鮮やか。人も空も、気持ち良い活力に満ちています。

 

プロフィル
家藤正人(いえふじ まさと)
1986年生まれ。愛媛県出身。大学卒業後、本格的に俳句に携わり、夏井いつきさんの句会ライブでアシスタント経験を積む。県内にて句会指導、学生を中心とした県内外の単独句会ライブにて活躍中。南海放送ラジオ「夏井いつきの一句一遊」でアシスタント、「家藤正人『一句一遊』虎の巻」でパーソナリティを務める。句集『磁針』(夏井&カンパニー)
 

俳句投稿大募集 !

読売ライフ1月号の兼題は「手袋」

傍題(ぼうだい)可 … 2025年10月20日必着。
兼題解説:冬の外出時に手指を寒さから防ぐ、毛糸や革製の小物衣類。
※兼題とは、句会などに先立って出される題(季語)のこと。
また見出し季語に関連する季語を傍題と呼びます。
兼題または傍題を俳句に詠みこんで、ご投稿ください。

投稿方法
【はがき】
〒530-0055
大阪市北区野崎町5-9 読売大阪ビル8F
(株)読売情報開発大阪 読売ライフ「読者(俳句)」係へ
〒、住所、氏名、年齢、電話番号を明記してください。
掲載は実名です。

【FAX】
06-6364-8163

【メール】

dokusha@yomiuri-jko.co.jp

 


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