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再訪 西国三十三所 第九番札所「法相宗大本山 興福寺 南円堂」

2025.12.19 再訪 西国三十三所

 

第九番札所
    法相宗大本山 興福寺 南円堂  

ほっそうしゅうだいほんざん こうふくじ なんえんどう

 

御詠歌

春の日は 南円堂に かがやきて
三笠の山に 晴るるうす雲

わが国最大級の木造の八角円堂である興福寺南円堂

 

奈良市の中心部にある五重塔は、約120年ぶりの大規模修理中で素屋根で覆われていた。多くの外国人観光客たちや鹿たちが散策している広大な境内の南西で春日大社に向かって立つ南円堂は、わが国最大級の木造の八角円堂だ。

興福寺中金堂(左)と、約120年ぶりの大規模修理中で素屋根で覆われた五重塔(右)

空に向かって伸びる南円堂の屋根の上の宝珠(写真右)と鹿(写真左)
本尊は、西国三十三所で唯一の不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩(ぼさつ)を安置している。額に目がある三目八臂(はっぴ )の坐 像(ざぞう)だ。左手に投げ縄のような羂索を持ち、全ての人の苦しみを羂索で引っ張り上げて救ってくれる観音様だ。普段は秘仏だが、毎年10月17日の「大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ) 」の時だけ特別開扉される。
大森俊貫録事は「観音様を近くに感じるために目指すことです。秘仏でお目にかかれないかもしれませんが、拝み、念じて心の中にイメージすることが大事です」と、巡礼の心を話している。
南円堂のすぐ隣には、一言だけの願いを受け入れてくれる「一言観音」もまつられている。「無事に結願しますように」。一言だけお願いして南円堂を後にした。

一言観音にお参りしている人

西国三十三所 第九番札所興福寺 南円堂の御朱印

▼ ガイド
法相宗大本山。奈良市。「近鉄奈良」駅下車。徒歩約5分。納経時間は、午前9時から午後5時。

撮影・文 ◆  土屋 功(つちやいさお)(読売新聞大阪本社)

 

再訪 西国三十三所のもくじはこちら

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