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再訪 西国三十三所 番外「豊山 法起院」

2025.11.20 再訪 西国三十三所

 

番外
    豊山  法起院  

ぶさん ほうきいん

 

御詠歌

極楽は よそにはあらじ わがこころ
おなじ蓮の へだてやはある

西国三十三所 番外 法起院本堂前

八番札所、長谷寺の門前町を歩いた。川のせせらぎに誘われ、西国観音霊場を開基したといわれる徳道上人が晩年を過ごした小さな庵(いおり)に入った。

西国三十三所 番外 法起院 徳道上人像

西国三十三所 番外 法起院 十三重石塔とその傍らにある「はがきの木」
山門を入ると自ら刻んだと伝わる徳道上人像を安置する本堂が立つ。境内左手奥の御廟(ごびょう)には、十三重石塔がそびえ、周囲には西国観音霊場のお砂踏みが設けられている。その傍らには「はがきの木」がある。モチノキ科のタラヨウの別名で、葉の裏にペンなどで字を書くと浮かび上がる性質から「郵便はがき」の語源とされる。喜多昭真住職に「葉に願い事を書くと徳道上人が観音様に届けてくれます」と教わり、願いを書き込もうとしたが、空いている葉を見つけるのが難しいほど多くの願いが記されていた。

喜多住職は「気持ちよく徳道上人さんをお参りいただけるように境内を整備しています。巡礼の古里であり、発祥の地であると感じていただければ」と話している。

西国三十三所 番外 法起院 整備された境内

西国三十三所 番外 法起院 御朱印

▼ ガイド
真言宗豊山派。奈良県桜井市。近鉄「長谷寺」駅下車。徒歩約15分。納経時間は、午前8時半から午後5時(12月から3月19日は午前9時から午後4時半まで)。入山無料。

撮影・文 ◆  土屋 功(つちやいさお)(読売新聞大阪本社)

 

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