ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.11

2025.08.07 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言 ● コラム

 
Vol.11
死とは親が子に教える最後の教育
 
 
 

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。

 

人って誰でも、いつかは死にます。でも、ふだんの生活の中で「死」についてちゃんと考えることって、あんまりないですよね。とくに親の死って、想像するだけでつらいし、正直、向き合いたくないことのひとつ。でも実は、それが「子どもへの最後の教育」になることもあるんです。

親が亡くなると、頭ではわかってたつもりでも「本当にいなくなったんやな」って実感する瞬間が来ます。どれだけ大事にしてても、どれだけ一緒にいたくても、人って永遠にはおれへん。その事実がズシンと心にのしかかる。でも、その重みがあるからこそ、命の大切さや「今をちゃんと生きなあかんな」って思えるんですよね。

それに、親がいなくなったあと、「あ、これからは自分が家族を守る番なんやな」って気づくこともあります。子どもや周りの人を支える側に、自分が回る。それは親からの「最後のバトン」みたいなもんです。言葉で教えられるより、ずっと強く心に残ります。

悲しいし、つらいけど、親の死を通してしか学べないことも確かにあるんです。だからこそ、
  その死は「終わり」じゃなくて、「大事な教え」でもある。泣きながらでもええから、ちゃんと受け取って、自分の生き方につなげていけたら、それが親への何よりの恩返しになるんやと思います。

 

★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー26万人(2025年4月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ

 

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