BENIOの楽しい囲碁Vol.18 視覚障がい者による囲碁普及~誰でも盤上で対等に~

日本視覚障害者囲碁協会は、2014年に設立された一般社団法人です。目が見えない人の囲碁に関するサポートや、視覚障がい者も使える囲碁セット「アイゴ」の普及など様々な活動をしています。
協会の代表理事である柿島光晴さん(47)は全盲のアマチュア棋士です。柿島さんにお話を聞きました。

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囲碁を始めたきっかけは、ヒカルの碁のアニメです。見ていた当時はあまり視力がなかったので、音だけを聞いて囲碁に興味を持ちました。
私の病気は、網膜色素変性症です。進行性の目の病気なので、視力を失った日時は明確には言えません。だんだん見えなくなっていきました。20歳過ぎぐらいから急激に見えなくなってからは、5年、6年ほどでほとんど視力がなくなりました。
子ども時代は、目が見えていたので普通の子どもでしたね。テレビゲームにハマったり、公園で鬼ごっこをして遊んだりしました。いたずらもして親に怒られて迷惑をかけました。
アイゴというのは、視覚障がい者のために考案された囲碁盤です。碁盤の罫線が立体的に浮き上がっています。また、碁石の裏面に溝があり碁盤の罫線にピタリとはめ込むことができます。


黒石の表面にはザラザラしている刻みがありますが、白石はツルツルした表面です。そのため、触り心地で黒か白かを判断できます。

やっぱり囲碁の面白さに尽きますね。僕自身が囲碁を打つようになって、いろんな方と友達になることができた。それで自分の考えや、知見が広がったので、ほかの視覚障がい者にも同じ体験をしてもらいたいと思っています。囲碁を普及することは、相手の人生を豊かにすることだと信じています。
行ったことがある国は、台湾、韓国、中国、タイ、ベトナム、フランス、フィンランド、オーストラリアですね。

僕の場合はアイゴを使って、目が見える、見えない、見えにくいなど、関係なく誰でも盤上で対等に遊べるところが囲碁の面白いところだと思います。
どうしても視覚に障がいのある人の遊びやスポーツは、目が見える人のサポートや補助が必要なことが多いんですね。だけど、この碁盤があれば誰とでも遊べるところが、囲碁の力だと思います。
現在、全国に67校ある盲学校のうちの58校に訪問しました。残り9校の盲学校にアイゴを寄贈したいです。同時に、その地域の視覚障がい者の方々にもアイゴを寄贈して囲碁を普及していきたいです。※情報は2025年5月現在

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柿島さんは視覚障がいがあるにもかかわらず、国内外を飛び回り囲碁の普及に努めています。
お話を聞いて、囲碁の魅力はたくさんあり、多くの人に親しまれていることをあらためて実感しました。
文/BENIO