第1章 菊と葵
第2章 寛永行幸を読み解く
第3章 持続する文化活動
【京都】江戸幕府最高級のおもてなしに舌を巻く!寛永行幸四百年祭開催記念 特別展「寛永 太平がはぐくむ美」@京都文化博物館

江戸期最大級のビッグイベント「寛永行幸」から400年の節目を記念した特別展「寛永 太平がはぐくむ美」が、京都文化博物館で開催されています。
「かんえいぎょうこう?はて?」というレベルの歴史オンチなのに、内覧会で「おぉっ😯!」「すごー😯!」と内なる好奇心が刺激された記者。
本展の見どころ&記者の独断と偏見による“推しどころ”をご紹介しますね😊
| INDEX ・幕府が天皇を招いた超ビッグイベント「寛永行幸」 ・絵巻で、記録で、工芸品で、寛永行幸を深掘り ・美意識が花開く!寛永文化の粋が目白押し ・「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボもチェック ・展覧会INFO+おまけの“推しどころ” |
江戸幕府が天皇を招いた超ビッグイベント「寛永行幸」
「寛永行幸」とは、寛永3年(1626年)9月6日から10日にかけて、徳川秀忠・家光父子が後水尾天皇を二条城に招き、最上級の善美を尽くしてもてなした歴史的イベント。
朝廷と幕府の融和と、平和の到来を象徴的にあらわす政治儀礼でした。
――と、チラシに書いてありました🥸
本展は「プロローグ 元和偃武―関ケ原・大阪の陣を超えて」に始まり、
――の3章で構成。
出陳品は、書に絵画、工芸品、着物、文書……と多岐にわたっているため、歴史・考古・絵画・工芸・染色など各分野の学芸員が総力を結集して内容の濃い展覧会に仕上げたそうです。
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プロローグで迎えてくれるのは、デジタル技術で想定復元された《大坂冬の陣図屏風》[制作・所蔵:東京・TOPPAN 株式会社]。
250年にわたる江戸時代は、ここから始まったんですね。

きらびやかによみがえった徳川VS豊臣の最終決戦、細かい部分まで見入ってしまいました🙄。
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「第1章 菊と葵」では、後水尾天皇や徳川秀忠・家光の肖像画を始め、寛永行幸と深く関わる人々や関連資料を紹介。
こちら↓は、後水尾天皇遺愛の《気楽坊》[江戸時代 17世紀 京都・陽明文庫]。
野球のグローブぐらいの大きさですが、指人形です。

幕府の圧政や干渉に対するやるせなさを、この人形で紛らわせたのだとか。
人形のひょうきんな表情が、何となく切なく見えたよ……😔
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二条城から御所へ進む牛舎の行列を描いた《参内図屏風》[江戸時代 17世紀 京都文化博物館蔵]が、これまた見応え◎!
改修前の二条城の姿も分かる、六曲一双の貴重な屏風絵です。

周りに控えている家来や、沿道の観衆にも注目。
着飾って行幸を見物する人、お酒を囲んで盛り上がるグループ……。
「コラ!静かにしなさい!」という感じで子どもを叱っているお母さんもいたよ🤭クスッ

絵巻で、記録で、工芸品で、寛永行幸を深掘り
寛永行幸をより詳しく、よりマニアックに深掘りするのが、「第2章 寛永行幸を読み解く」。
チラシのメインビジュアルでもある《寛永行幸絵巻》[江戸時代 個人蔵]には、後水尾天皇ら朝廷方が将軍家光に導かれて御所から二条城へ赴く大パレードが活写されています。

将軍には全国の大名が盛装で付き添い、なんと、9000人にも及ぶ大行列だったのだそう!
だから、絵巻も長あぁ~い😲!

家光や大名は「 一日晴(いちにちばれ)」と呼ばれる特別な衣装をあつらえ、行列に加わった従者たちの装束も厳格に決められていたそうです。
↓将軍の衣装は、こんなに華やか✨
行幸のルートを細かく記した史料や、二条城造営に際する材木の払帳、護衛や供奉の武官が授かった報酬の記録なども多数。
「こんなに細かい記録もあるんや!」と驚きながら、記者も細かく見ちゃいました😓
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↓こちらは、二条城の《遠侍二の間 竹林群虎図》[寛永3年(1626)京都市(元離宮二条城事務所)蔵]。
狩野甚之丞の筆で、迫力満点!
来殿者に徳川の権威を誇示するかのような屏風。威圧感、強っ💦

展覧会後期は、狩野山楽の《大広間四の間 松鷹図》に展示替えされます。
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前田利常が後水尾天皇に献上した刀装金具《金無垢地菊紋唐草図毛抜形太刀金具》[後藤光信(覚乗) 寛永3年(1626)個人蔵] は、初公開で話題に☆

分解しないと見えない箇所に作者銘が刻まれているの、心憎いわ~😆
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国宝の《二の丸御殿 飾金具》[寛永3年(1626)京都市(元離宮二条城事務所)蔵]もお目見えです✨
部屋の格式ごとに異なる意匠の金具(釘隠)が使われていて、特に黒書院の256個は全て意匠が違うんだって😲‼

華麗で緻密なデザインといい、精緻な彫りの技術といい、もう何もかもにほれぼれ✨
名もなき職人さんの見事な手仕事、心の中で拍手喝采です👏
美意識が花開く!寛永文化の粋が目白押し
「第3章 持続する文化活動」では、寛永文化の典雅な美を満喫できます。
記者のお気に入りは、後水尾天皇筆の《手鏡》[後水尾天皇・霊元天皇 江戸時代 17世紀 京都・陽明文庫蔵]。
文字の配置がユニークなの😆
何となく後水尾天皇とは仲良くなれそうな気がします。(おこがましいこと言いました。反省💧)

美の総合プロデューサー、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の作品も見逃せません。

↑《花唐草文螺鈿経箱》[本阿弥光悦 江戸時代 17世紀 京都・本法寺蔵]。
側面まで螺鈿が施された漆芸作品、ただただ美しい✨

釉をわざと掛け外して土肌を見せた《黒樂茶碗 銘 村雲》[本阿弥光悦 江戸時代 17世紀 京都・樂美術館蔵]からは、光悦の創意がビシビシ感じられました。
幅広いジャンルで活躍した本阿弥光悦のマルチな才能、うらやましすぎる🥺
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吉祥を表す文様に幸せへの祈りが込められた《松鶴文様小袖》[江戸時代 京都府所蔵(京都文化博物館 管理)]など、小袖にも眼福✨

様々な意匠や模様の小袖に当時の人々の美意識も感じられました✨
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記者的インパクトNo.1だったのは、《烏丸光廣遺偈》「烏丸光廣 寛永15年(1638) 京都・法雲院蔵」。
公卿で歌人で能書家(書の名人)で“寛永一の色男”と言われた文化人、烏丸光廣(からすまる みつひろ)の遺偈(ゆいげ)=辞世の言葉です。

4行書いた辺りでバタッとご臨終……かと思ったら息を吹き返し、再び筆を執り、書き終えたところでまたバタッと…………で、今度は本当に逝去なさったのだとか。
墨のかすれ、ぐにゃぐにゃした文字。最後の力を振り絞って書いた感じが、リアルに伝わってきたよ😶。
なお、遺偈と並んで本人の肖像画があるので、ホントに色男だったかどうかは会場で確認してみてくださいね😙
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出陳品ではないのですが、個人的に「いいね👍」と思ったポイントが、解説パネル。
作品名称の前に短いコピーが添えられていて、パッと見で「何だ何だ?」と好奇心が高まるの!

「飛び出す信尹、止める天皇」何だ何だ😶?
「御見舞いの品をありがとうございます」何だ何だ😶?
――ってね☆
ちなみに、「御見舞いの品をありがとうございます」のお手紙がコチラです。

「海老10匹を戴き、息子の大膳もこの海老を食べて元気になったよ」というフレンドリーなお手紙を出す小堀遠州に、より親しみが湧きました🦐
「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボもチェック
人気の刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞ONLINE』とのコラボレーションも実施。
《骨喰藤四郎》(展示期間9月19日~10月2日)と《二筋樋貞宗》(展示期間10月17日~11月15日)の2振を展示するほか、それぞれの刀剣男子が等身大パネルと一緒に記念撮影もできますよ📸★

ショップコーナーにもコラボ商品があるので、こちらもチェック✔

刀剣ファンのお友達へのお土産は、これで決まりやね⚔️
展覧会INFO+おまけの“推しどころ”
会場の京都文化博物館へは、京都市営地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩3分。
個人的には、赤レンガ造りの別館から入るのがオススメです。
――というのも、この別館が“推しどころ”だから😆!

建物の前身は、明治39年(1906年)に竣工した日本銀行京都支店。
レトロ感たっぷりでステキでしょ~✨
記者はこの別館だけで、ごはん3杯いけそうやわ😚
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