ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.11
Vol.11
死とは親が子に教える最後の教育

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
人って誰でも、いつかは死にます。でも、ふだんの生活の中で「死」についてちゃんと考えることって、あんまりないですよね。とくに親の死って、想像するだけでつらいし、正直、向き合いたくないことのひとつ。でも実は、それが「子どもへの最後の教育」になることもあるんです。
親が亡くなると、頭ではわかってたつもりでも「本当にいなくなったんやな」って実感する瞬間が来ます。どれだけ大事にしてても、どれだけ一緒にいたくても、人って永遠にはおれへん。その事実がズシンと心にのしかかる。でも、その重みがあるからこそ、命の大切さや「今をちゃんと生きなあかんな」って思えるんですよね。
それに、親がいなくなったあと、「あ、これからは自分が家族を守る番なんやな」って気づくこともあります。子どもや周りの人を支える側に、自分が回る。それは親からの「最後のバトン」みたいなもんです。言葉で教えられるより、ずっと強く心に残ります。
悲しいし、つらいけど、親の死を通してしか学べないことも確かにあるんです。だからこそ、
その死は「終わり」じゃなくて、「大事な教え」でもある。泣きながらでもええから、ちゃんと受け取って、自分の生き方につなげていけたら、それが親への何よりの恩返しになるんやと思います。
★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

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