ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.27 心を壊してまでやるべき仕事なんてない。「しょせん仕事」

2026.04.02 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言 ● コラム

Vol.27
心を壊してまでやるべき仕事なんてない。「しょせん仕事」

ネコ坊主のコラムイメージ

 
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
 

仕事は何よりも大切?

私たちはいつの間にか、「仕事は何よりも大切なものだ」と思い込んでしまうことがあります。責任や立場、周囲からの期待に応えようとするあまり、自分の限界を超えて無理を重ねてしまう人も少なくありません。「ここで踏ん張らなければならない」「自分がやらなければ迷惑がかかる」――そんな思いが、自分自身を追い詰めていくのです。
 
しかし、どれほど重要に思える仕事であっても、心や体を壊してまで続ける価値のあるものはありません。仕事は人生を支える手段のひとつであり、決して人生そのものではないのです。本来、仕事は人を幸せにするためのものであり、その仕事によって自分が苦しみ続けるのであれば、それは本来の形とは言えないでしょう。
 
また、つらくても我慢することが美徳のように語られる場面もありますが、その我慢が積み重なり、心が限界を迎えてしまえば、本末転倒です。壊れてしまった心は、簡単には元に戻りません。だからこそ、「まだ大丈夫」と思っているうちに、自分を守る選択をすることが大切なのです。
 

自分を守れるのは自分自身だけ

会社や組織は確かに大切な存在です。しかし、それがあなたの人生のすべてを守ってくれるわけではありません。最終的に自分を守れるのは、自分自身しかいないのです。他人の期待に応え続けることよりも、自分の心と体を大切にすることの方が、はるかに重要です。

自分を守るために立ち止まること、離れること、環境を変えること。それは決して逃げではありません。むしろ、自分の人生を長く健やかに歩んでいくための、前向きで勇気ある選択です。自分を大切にできる人こそが、結果として周囲の人も大切にできるのです。

 

★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。  ※掲載週は変更になる場合があります

 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー41万人(2026年2月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ

 

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