【人生の心構え】ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.29 いい人でいるほど、人はあなたを雑に扱う。

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主のネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。今回は、いい人でいるほど、人はあなたを雑に扱う。です。
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
優しさは、大切な価値観
「いい人」でいようとすることは、とても大切で尊い姿勢です。誰かに優しくありたい、人を傷つけたくないという思いは、人としての温かさの表れであり、多くの人が大切にしたい価値観でもあります。周囲に気を配り、相手のために行動できる人は、それだけで信頼され、愛される存在になっていくものです。
相手を思いやる気持ちと、自分を守る意識は同じぐらい大切
しかし、その優しさが当たり前になったとき、人は無意識のうちにその価値を軽く見てしまうことがあります。最初は感謝されていた行動も、繰り返されるうちに「やってくれて当然」という認識に変わり、気づけば大切にされなくなることも少なくありません。優しさは本来尊ばれるべきものですが、それが過剰になりすぎると、自分自身をすり減らしてしまう原因にもなります。
優しさは美徳である一方で、境界線を持たなければ、自分自身を守ることができません。相手を思いやる気持ちと、自分を守る意識は、どちらも同じくらい大切です。。
人との関係は、優しさと距離感のバランス
すべてを受け入れることが優しさではありません。本当に大切なのは、自分の気持ちにも正直でいることです。違和感や無理を感じたときには、その感情を見過ごさず、大切に扱う必要があります。そして、その選択があるからこそ、関係はより対等で健やかなものになります。
人との関係は、優しさと距離感のバランスで成り立っています。どちらか一方に偏ってしまえば、関係は長続きしません。だからこそ、無理をせず、自分を尊重しながら人と向き合うことが大切なのです。その在り方に気づいたとき、本当の意味で心地よい人間関係が築かれていくのだと思います。

