BENIOの楽しい囲碁Vol.20 囲碁の特殊ルール「コウ」

今回は囲碁の特殊ルール「コウ」のお話です。特殊と聞いて身構えずに、頭をやわらかくして読んでください。ふにゅん、と。
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「え~皆さま、コウとは」と説明する前に。
いったん、ツッコませてほしい。
そもそも「コウ」という名前がわかりにくいんちゃうやろかと。
「コウという特別事項はこうします」だなんて、なにが何やらですよね? コウ? こう? IKKKO(まぼろし~)?
実は、元々は漢字なんです。漢字で書くと永劫の「劫」と書いてコウと読みます。
囲碁のゲームがえんえん、終わらないと勝ち負けがつきません。
そうならないように、作られたルールです。
だから、堅苦しいものではありません。囲碁を楽しくするためのルールやねん。
さあ、「コウちゃん」(急なちゃん付け)への親しみがわいてきたかな?
もう怖くないと思うからルールを説明するで。
まず、このかたちを見てください。

手順ごとに説明しますね!
手順① 次は白の番。★打つと、黒Aが取れるチャンスです。

手順② 白番が、「わーい! 1個ゲットだぜ!」と取りました。

手順③ さあ、次は黒の番。あれれ? 今度は白Bを取れるチャンスです。★印に打って取り返しましょう!

手順④ 黒番が、白Bを取り返しました。

でも……なんだろう。このモヤモヤは。また、打って取られて取り返していつまでも囲碁ゲームが終わらない気がする。
「家の鍵閉めたかな」に匹敵するモヤモヤです。
このかたちは、いつまでも取り合いが終わりません。
だから、相手が石を取ったら、すぐに取り返せないルールになっています。
手順③のときに、取り返してはいけなかったのです。
「えー、ずるい! どうしても取り返したい」と思うかもしれません。
そんなときは、一回別のところに打ちましょう。
手順③まで時を戻しましょう。
ウィィィィーン…(時を戻す音)。
手順③ 次は黒の番です。★打ちたいところですが…。

ぐっとこらえて、黒石を別のところに打ちます。パチリとな。

白番も、別のところに打ちました。

黒の番になりました。そしたら、★印に打って取り返すことができます。

つまり、すぐ取り返さずに一旦一息つくことが大事です。
これが、コウちゃんのルールやで。
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さて、コウちゃんのことがわかったし、アメちゃんでもなめて一息つきましょうか。
え? なぜアメに「ちゃん」をつけるのかって? 関西人やからね。
文/BENIO、囲碁監修/水戸夕香里三段(日本棋院関西総本部所属)