一子相伝 茶筅師の技*和北堂 谷村丹後(奈良県生駒市)

2025.12.11 ● エンタメ&カルチャー ● 記者ネタ

よみふぁみ  

茶道の発祥は奈良 歴史物語る工房

茶道で抹茶を点てるときに使う道具・茶筅の産地として有名なのが「高山茶筅の里」(奈良県生駒市)。

竹の生い茂る林の奥に、茶筅師・谷村丹後さんの営む「和北堂 谷村丹後」があります。

創業500年……。
とんでもなく歴史のある工房です。

和北堂第二十代当主谷村丹後さんが出迎えてくださいました。

お写真から想像していた厳格なイメージとは異なり、とってもフレンドリーで気さくにお話ししてくださる谷村さん。
茶筅の歴史や、作り方などとても丁寧に説明していただきました。

中国の宋の時代に発展した「点茶」(抹茶の原型)とともに日本に伝来された当初は「ささら」という細く裂いた竹や木を束ねたものを使って混ぜていたそうです。
今の形の茶筅は室町時代の中頃奈良県高山地区で誕生。
つまり日本のオリジナルなんですね。

「ささら」との大きな違いは、茶筅を内側と外側に分けて二重構造にしたこと、穂先をすごく薄く削ったこと。
このことで穂先に弾力が生まれ、茶筅を茶碗の中で振ったときに一本一本の穂がムチのようにしなり、きめ細かい泡が可能になったんですって。考えた人すごいですよね😮
この精密な作業をする茶筅師もすごいです。

さて、茶筅は表千家や裏千家など流派ごとに違いがあるそうです。
表千家は赤茶色の煤竹、裏千家は白竹、武者小路千家では紫竹で穂先がまっすぐな茶筅が使用されるなど、流派ごと素材や形状、糸の色などが異なっています。

 

谷村丹後さんに聞く!おすすめの茶筅の選び方

谷村丹後さんの手掛ける茶筅の特徴は、竹が細いこと。
「茶筅の持ち手は細いほうが間違いなく使いやすい」

持ち手が太いと動かしにくいので、腕全体で振って疲れてしまうんだそう。
直径が2cmほどの竹の茶筅は、茶碗の中で振ると手首のスナップが利いて扱いやすいのだそうです。
裏千家と武者小路千家の家元に納めるものもこのサイズ。

でも、細い茶筅ってあまりみかけないですよね。市販で売られているのは3cmくらいのものが大半です。
谷村丹後さんの手掛ける茶筅が「使いやすい」と評判なのは、“細さ”もポイントなんですね。

谷村丹後さんは、茶道のお作法にのっとった飲み方も、普段、コーヒーを飲むような感覚でカジュアルに抹茶を飲むのも、どちらも肯定派。
「世界中の人にもっと茶筅を知ってもらって身近に使ってもらいたい」と多忙の合間を縫って、イギリスやマレーシアなど世界各国で茶筅制作を披露して普及に努めています。

 

茶筅の糸掛け体験講座

そして、朗報‼️

谷村丹後さんの工房では、定期的に「茶筅の糸掛け体験講座」を開催されています。

この講座では、茶筅の歴史や伝統技術について谷村丹後さんが、わかりやすく説明して、茶筅づくりを実演してくださいます。
参加者は自らの手で茶筅にかがり糸を編み込む「糸掛け」が体験できるんです。

もちろん仕上げは谷村丹後さんが手を入れてくださるので、素晴らしい出来上がりに❗←持ち帰れるんですよ~。感激っ✨

ものすご~く、おすすめの体験講座です。
茶道をされる方もそうでない方も、ぜひお出かけください❗
(記者/大桑雅子)

 

⬇️取材の様子は
動画でもご覧いただけます

YouTubeでよみふぁみを
チャンネル登録

 

PROFILE

谷村 丹後 さん

1964年、奈良県生まれ。大学卒業後、大阪でサラリーマンや輸入雑貨販売店経営などを経て、家業に専従。2006年に当代第二十代目谷村丹後を襲名。15年、経済産業大臣指定伝統工芸士認定。中田英寿氏による“Take Action Foundation“の「Revalue Nippon Project」に佐藤可士和氏、田川欣哉氏と共に参加して共同制作するなど、業界を超えて活躍。茶筅の普及活動にも力を入れる。

▼体験講座の申し込みはコチラ
公式サイトへ

和北堂 谷村丹後
奈良県生駒市高山町5964
TEL/FAX 0743-78-1755

 

上に
戻る

一覧へ戻る

おすすめ記事

新着記事

新着記事をもっと見る >
監修
よみふぁみ編集部運営:読売情報開発大阪
読売情報開発大阪が運営する、お得で楽しい生活情報Webメディア。関西を中心にグルメ・旅・エンタメ・レシピなど暮らしに役立つ情報をお届けします。読売新聞グループ。