読売ライフ1月号 俳句 家藤正人のわたりに季語

2026.01.15 ● 家藤正人のわたりに季語

 

  1月号の兼題「手袋」

〈特選〉

手袋をはずして今日を泡立てる  広島県 村上惠子

〈優秀〉

手袋やパンゲアを知る風だらう  兵庫県 杉浦萌子

手袋に息つつみ行く検査かな  大阪府 赤澤皆

人くさき皮手袋は見捨ておく  大阪府 椋本淳二

手袋の陳列駅の預り所  大阪府 吉谷英子

手袋をはずし新居のチャイムかな  神奈川県 武田かつら

からふるな手袋が持つ成績表  大阪府 村上けい子

手袋に乗り放題の入園券  東京都 茂木尚美

 
 
〔選評〕
手袋は最も身近な防寒具のひとつ。色や素材、形状などが豊富で、どんな手袋にしようかと選ぶのも楽しい季語ですね。
特選は広島県の村上さん。「手袋」に対して「外す」はよくあるフレーズですが、日常を切り取った後半の展開が瑞々(みずみず)しい。手袋は冬の季語ですから、外は寒いはずです。「今日」は作者にとってどんな一日だったのか。家に帰り着き、安堵(あんど)感の中で手袋を外し、労(ねぎら)うように自らの手を石鹸(せっけん)で泡立てます。泡も手袋も優しく手に吸い付いて。

 

プロフィル
家藤正人(いえふじ まさと)
1986年生まれ。愛媛県出身。大学卒業後、本格的に俳句に携わり、夏井いつきさんの句会ライブでアシスタント経験を積む。県内にて句会指導、学生を中心とした県内外の単独句会ライブにて活躍中。南海放送ラジオ「夏井いつきの一句一遊」でアシスタント、「家藤正人『一句一遊』虎の巻」でパーソナリティを務める。句集『磁針』(夏井&カンパニー)
 

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読売ライフ5月号の兼題は「桜」

傍題(ぼうだい)可 … 2026年2月20日必着。
兼題解説:日本を代表する花のひとつ。俳句の世界では「花」の一語で桜を意味する。
※兼題とは、句会などに先立って出される題(季語)のこと。
また見出し季語に関連する季語を傍題と呼びます。
兼題または傍題を俳句に詠みこんで、ご投稿ください。

投稿方法
【はがき】
〒530-0055
大阪市北区野崎町5-9 読売大阪ビル8F
(株)読売情報開発大阪 読売ライフ「読者(俳句)」係へ
〒、住所、氏名、年齢、電話番号を明記してください。
掲載は実名です。

【FAX】
06-6364-8163

【メール】

dokusha@yomiuri-jko.co.jp

 


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