再訪 西国三十三所 第十八番札所「紫雲山 頂法寺 (六角堂)」(しうんざんちょうほうじ ろっかくどう)

2026.10.20 ● 再訪 西国三十三所

 

第十八番札所
  紫雲山 頂法寺(六角堂)  

しうんざん  ちょうほうじ   ろっかくどう

 

御詠歌 ◆

わが思う 心のうちは 六の角
ただ円かれと 祈るなりけり

 

西国三十三所第十八番札所紫雲山_頂法寺_メーン
オフィスビルが並ぶ烏丸通から少し東にある山門を入ると、六角柳が青々と茂るその下に、中央に丸い穴があいた六角形の石がある。門前の六角通にあったが、明治初期に境内に移された。六角堂が京都の中心とされたことから、体の中心であるへそになぞらえ「へそ石」と呼ばれている。古都の中心で街や人の移ろいを見守り信仰を集めてきた。
 
西国三十三所第十八番札所紫雲山_頂法寺_へそいし

御詠歌にある「六の角」は「六根清浄」と掛け合わされているともいわれる。人の煩悩と共に現れる六つの角を清らかにしていくと円になる。「ただ円かれと 祈るなりけり」と、理想的な円満な形を目指しての六角堂だ。
 
西国三十三所第十八番札所紫雲山_頂法寺_六角堂
お堂の北側には、聖徳太子が身を清めたと伝わる池があり、そのほとりに寺坊があったことから「池坊」と呼ばれ、歴代の住職は、朝と夕に仏前に花を供え続け、その作法が「いけばな」として確立した。
室町時代後期の花伝書「池坊専応口伝」の序文には「よろしき面かげ」と書かれている。現代まで続く教えだ。池坊中央研究所の主任研究員の細川武稔さんは「心に描いた理想的な姿を表現します。道の世界は修練ですから、技だけでなく心も大切です」と解説する。
花をととのえることは、人の心も磨く。「華道」の教えは、日々の生き方にも示唆を与えてくれる。


西国三十三所第十八番札所紫雲山_頂法寺_お地蔵様 
 
西国三十三所第十八番札所紫雲山_頂法寺_御朱印  

 

▼ ガイド
天台系単立寺院 京都市中京区。京都市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩約3分。午前6時開門(納経は8時半から)、午後5時閉門。拝観無料。

撮影・文 ◆  土屋 功(つちやいさお)(読売新聞大阪本社)

 

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