【大阪】無料で楽しめる人気の「造幣局本局」の魅力 硬貨の作り方から500年前の幻の金貨まで徹底紹介!今年はなんと創業155周年

いつも記者ブログをご覧いただきありがとうございます。
記者の大西秀雅です。
さて、皆さん!
今回は読売ライフ11月号の取材に関連して、国内の硬貨などを作り続けて今年で155周年を迎えた「造幣局本局」(大阪市北区天満1-1-79)に初めてお邪魔いたしました。
誌面では、多様なデジタル決済が普及する今、国が11年ぶりに1億枚以上も1円硬貨を量産するナゾに迫りましたが、当欄ではワクワクが止まらない硬貨の製造工程の見学から、貴重な古銭がそろう造幣博物館の見どころまで、大人も子どもも無料で楽しめる「造幣局本局」の魅力をたっぷりお届けいたします。
広さ約8万7000㎡!甲子園球場2個分の都会の真ん中の巨大空間
現在は青葉が美しい並木道ですが、毎年4月の「通り抜け」の季節になると、さまざまな八重桜が咲き誇り、造幣局本局は多くの花見客でにぎわいます。
車の流れが途切れない国道1号線沿いという都会のど真ん中にありながら、その広さはなんと甲子園球場約2個分(約8万7000㎡)!
街の中に現れる驚くほど広大なスポットなんです。

貨幣造りを支える高度な技術とセキュリティー
正門で受付を済ませて、総務部広報課の北野亜依さんにガラス越しに製造ラインを案内してもらいました。
北野さんが教えてくださった硬貨が出来るまでのポイントはざっとこんな感じです。
まず、貨幣の厚みに引き伸ばした金属板をクッキーのように丸く打ち抜き(圧穿)、次に機械で「縁(ふち)」をつけます。
その後、強烈な圧力でプレスして表裏のデザイン(と側面のギザギザ)を同時に仕上げ、完成品を検査機と人の目で傷やズレがないか念入りに検査します。
合格したものだけが袋詰めされて日本銀行に届けられます。



「工場を出入りする際は、必ず金属探知機を通ります。衣服のポケットやカバンの中などに金属片が紛れ込んでいないか、また持ち込まれていないかを厳格に検査しています」と北野さん。
徹底してミスや不正を排除する高いセキュリティーシステムと、確固たる信頼関係が日本の貨幣作りの現場を支えているんですね。勉強になります。
偽造を許さない世界的な技術、それが日本の500円硬貨だ!
北野さん:ところで、500円玉って別々の金属をはめ込んだ硬貨だってご存知でした?
大西:エッ!そうなんですか。恥ずかしながら、そんなにじっくり見たことがなかったので全く知りませんでした。
北野さん:令和3年に誕生した新500円硬貨で仕様が変わったんです。
大西:別々の金属って、表と裏のことですか?
北野さん:いえ、外側と内側で金属の材質が違うんです。
外側のリング部分は「ニッケル黄銅」、
内側のコア部分は「銅を白銅で挟み込んだ3層構造」なんです。
大西:手が込んでいますね。でもそれって、知ってはる人います?
北野さん:そうですね、初めて知りましたという方が結構、多いですね。
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これは500円玉の偽造を防ぐためのすごい金属加工技術で、正式には「バイカラー・クラッド」(二色三層構造)と呼ばれるそうです。
異なる種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込み(クラッド)、それを別の金属リングにはめ合わせる(バイカラー)特殊加工です。
バイカラー・クラッド技術に加えて、硬貨の側面に異形斜めギザを入れており、これによって偽造防止をさらに強化しています。
まじまじ見てみると確かにそうなっています。
どうです、皆さんも写真をご覧になるとお分かりいただけたのではないでしょうか。

まるで千両箱!これって一体、なんぼあるん?
ラインの最後で目を引いたのは、500円玉がザクザクと音を立てそうなほど詰まった手提げ木箱。
その千両箱さながらの光景に、「総額でなんぼになるんやろう」と俗っぽい下心が頭をもたげ、テンションが上がりました。

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造幣局本局 工場見学概要
造幣博物館 もとは火力発電所
1911年(明治44年)に敷地内に建てられた西洋風レンガ造りの火力発電所を改装し、1969年(昭和44年)に開館したのが造幣博物館です。
大判・小判や勲章など約4,000点の資料を無料で公開、「複製品」の表示がないもの以外はすべて本物だそうです。

天下人の隠し財宝?秀吉の軍資金“幻の金貨”がコレだ!
「大阪と埼玉の造幣博物館にしかないのがこちらです」。


博物館学芸員の澤﨑瞳さんがガラスケースを指さして教えてくれたのが、「幻の金貨」と名高い「竹流金(たけながしきん)」と「菊桐金錠(きくきりきんじょう)」です。
「秀吉の時代(安土桃山時代)に鋳造された、現存数がわずか数点という希少な金貨です。1935年(昭和10年)に造幣局前の大川から発見されたもので、大坂城が落城した際に流出した軍資金ではないか、といわれています」。
澤﨑さんの淀みのない解説に耳を傾けます。
500年の時を超えて輝く秀吉の「幻の軍資金」。
最近、鋳造されたような黄金の輝きは、見る者を歴史ロマンの世界に誘います。
この“奇跡”のお宝を、ぜひその目でご覧ください。
お金ってどれくらい重いの?貨幣袋の重さ体感コーナーも
このほか、1階エントランスでは、創業当時のガス燈や大時計、造幣寮の模型がお出迎え。
館内では貨幣だけでなく、日本の「勲章」や過去のオリンピック「入賞メダル」、「国民栄誉賞盾」などの貴重な現物を間近に見学できます。
千両箱や貨幣袋の重さを実際に体感できる仕掛けもあり、子どもから大人まで楽しめる内容です。
造幣博物館 概要
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