読売ライフ7月号 俳句 家藤正人のわたりに季語

2026.07.15 ● 家藤正人のわたりに季語

 

  2026年7月号の兼題「つばめの子」

〈特選〉

親戻り燕の子らが発光す  大阪府 中橋栄美

〈優秀〉

大仏の耳の遠さを燕の子  東京都 齋藤雅一

子燕のこぼれんばかりこぼれざる  大阪府 南みよ子

子燕に指差し点呼する助役  大阪府 堀内美ゆき

燕の子「恋のフーガ」を聴かされて  大阪府 椋本淳二

鼓笛隊見てひるがえる燕の子  大阪府 新居とも

鍵っ子の我が子重ねる燕の子  香川県 中山喜博

薬局の看板娘燕の子  広島県 水野英明

 
 
〔評文〕
燕は身近な鳥の一つですが、その印象を強めるのが巣と燕の子の存在。軒先などに作られた燕の巣を見上げた経験のある方も多いのでは。
特選は中橋さんの良い意味で騒々しい一句に。お手柄なのは下五の「発光す」の表現。親燕が餌を運ぶ度、燕の子らは一斉に鳴き始めます。顔ほどに大きくあけた黄色い口が、我先にと餌を求めて伸び縮みしながらひしめくさまはまさに発光するかのよう。子燕の動きも、耳を鋭く刺激する鳴き声も明るい生命力に満ちています。

 

プロフィル
家藤正人(いえふじ まさと)
1986年生まれ。愛媛県出身。大学卒業後、本格的に俳句に携わり、夏井いつきさんの句会ライブでアシスタント経験を積む。県内にて句会指導、学生を中心とした県内外の単独句会ライブにて活躍中。南海放送ラジオ「夏井いつきの一句一遊」でアシスタント、「家藤正人『一句一遊』虎の巻」でパーソナリティを務める。句集『磁針』(夏井&カンパニー)
 

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読売ライフ11月号の兼題は「星月夜」

傍題(ぼうだい)可 … 2026年8月20日必着。
兼題解説:月がないのに、星が明るく美しい夜。大気が澄んで美しく見える。
※兼題とは、句会などに先立って出される題(季語)のこと。
また見出し季語に関連する季語を傍題と呼びます。
兼題または傍題を俳句に詠みこんで、ご投稿ください。

投稿方法
【はがき】
〒530-0055
大阪市北区野崎町5-9 読売大阪ビル8F
(株)読売情報開発大阪 読売ライフ「読者(俳句)」係へ
〒、住所、氏名、年齢、電話番号を明記してください。
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【FAX】
06-6364-8163

【メール】

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