ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.6 <怒りをコントロールする力> 

2025.05.15 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言 ● コラム

 
Vol.6
 怒りをコントロールする力 
 
 
 

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。

 

「どんだけ腹がたっても、口調だけは穏やかに話しなさい。自己抑制することができます。」

この言葉には、怒りに振り回されず、自分をコントロールする大切さが込められています。誰しも生きていれば、理不尽なことや不快な出来事に遭遇します。しかし、そのたびに感情的に怒鳴ったり、きつい言葉を投げつけたりしてしまえば、後になって後悔することが多いのではないでしょうか。

 

私自身、以前は怒りを抑えるのが苦手でした。特に仕事の場面では、相手の理不尽な態度や思い通りに進まない状況にイライラし、つい強い口調で意見を言ってしまうことがありました。しかし、そうすると相手も感情的になり、結果として何も解決しないどころか、人間関係が悪化するばかりでした。

 

そんな私が変わるきっかけになったのは、ある年配の方からのアドバイスでした。「怒ってもいい。でも、言葉と態度だけは穏やかにしなさい」と言われたのです。最初は難しく感じましたが、意識的に実践してみると、不思議と相手の反応も変わりました。たとえ不満があっても、穏やかに伝えることで、相手も冷静に受け止めてくれるのです。

 

怒りを抑えることは、決して感情を押し殺すことではありません。 本当に伝えたいことをしっかり伝えるために、冷静な言葉を選ぶことが大切なのです。 どれだけ腹が立っても、まずは深呼吸し、穏やかな口調を意識する。そうすれば、感情に流されることなく、自分自身をコントロールできるようになります。

 

私たちは、怒りに支配されるのではなく、怒りをコントロールする力を持っています。その力を磨くことで、人間関係も良くなり、後悔の少ない生き方ができるのではないでしょうか。

 

★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー26万人(2025年4月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ

 

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