ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.12 この人と合わないと思ったら~

2025.08.21 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言 ● コラム

 
Vol.12
この人と合わないと思ったら、「ピント」が合うところまで後退してくださいね。見えなくなるかもしれませんが仕方がありませんね。
 
 
 

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
 
人と接していると、「なんとなく合わないなあ」と感じることってありますよね。そんなとき、「もっと歩み寄らなきゃ」「うまく合わせなきゃ」と自分を無理にすり減らしてしまう方も多いかもしれません。でも、本当は、無理にピントを合わせようとせずに、少し距離をとってみることも大切なんです。
 
カメラのピントが合わないとき、私たちはレンズをちょっと後ろに引いてみますよね。人との関係もそれと同じで、合わないなと思ったら、無理せず「ちょうどよい距離」を見つけることが心を守るコツなのです。
 
後退していくうちに、相手のことがよく見えなくなってしまうこともあるかもしれません。でも、それは決して悪いことではありません。無理に近づいて、心がしんどくなってしまうよりも、見えなくなっても穏やかでいられる方が、ずっと健やかです。
 
  「距離をとること」は、決して逃げではなく、自分を大切にするための一つの方法です。そしてそれには、ちょっぴり勇気も必要です。でも、その勇気が、これからの人間関係を楽にしてくれることもあります。
 
すべての人と分かり合うことは、どうしても難しいものです。だからこそ、無理に合わせようとせずに、心のピントが合う場所を自分なりに探してみることが大切だと思います。

  自分の心にとってちょうどいい距離感。それを見つけられたとき、人との関わりも、もっとやさしくあたたかいものになっていくのではないでしょうか。

 

★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー26万人(2025年4月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ

 

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