ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.23 嫌いな人を頭の中に住まわせないこと。家賃も払っていない他人に、居場所を貸す必要はありません。
Vol.23
嫌いな人を頭の中に住まわせないこと。家賃も払っていない他人に、居場所を貸す必要はありません。

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
嫌いな人を頭の中に住まわせないこと
この言葉は、仏教でいう「執着」をとても分かりやすく表していると思います。私たちは嫌な相手ほど、なぜか何度も思い出してしまいます。言われた一言、された態度を反芻し、頭の中で何度もやり直しの会話をしてしまう。気づけば、その人は実際には目の前にいないのに、心の中では大きな存在になっています。
僧侶として人と関わる中で、私自身も何度もこの状態を経験してきました。理不尽な言葉を受けた日ほど、布団に入ってからも考えが止まらず、「なぜあんな言い方をされたのか」「自分が悪かったのか」と心が休まらない夜を過ごしました。ですが、その時間は誰の得にもなっていませんでした。ただ、自分の心をすり減らしていただけだったのです。
家賃を払ってない他人に居場所を与える必要はありません
嫌いな人のことで心がいっぱいになるというのは、言い換えれば、自分の人生の時間とエネルギーを無償で明け渡している状態です。それはあまりにも、もったいないことです。
一度、住みついたら出ていくのに時間がかかります
これは仏教的にも、とても大切な視点です。感情は「無常」であり、いつかは変わりますが、無理に追い出そうとすると、かえって強くなります。私も「忘れなければ」「気にしないようにしなければ」と力んだときほど、逆に相手のことが頭から離れませんでした。
あるとき、「今、怒っている自分がいるな」と、ただ認めるようにしました。その姿勢に変えたことで、少しずつ心が軽くなっていったのです。
心の居場所は、安心と優しさのために使っていきたいものです。
★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。 ※掲載週は変更になる場合があります

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