【人生の心構え】ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.34 謝罪をした人は前を向けるでも、傷つけられた人はまだその日に立ち止まっています。

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主のネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。今回は、「謝罪をした人は前を向けるでも、傷つけられた人はまだその日に立ち止まっています。」です。
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
謝った側と、傷つけられた側では、時間の流れ方が同じではない
謝ることは、とても大切な行動です。自分の非を認め、相手に向き合おうとする姿勢には、大きな意味があります。間違いを認めることは簡単ではありません。言い訳をしたくなることもあれば、自分を守りたくなることもあります。それでも勇気を出して「ごめんなさい」と伝えることは、人として大切なことです。
しかし、忘れてはいけないことがあります。
謝った側と、傷つけられた側では、時間の流れ方が同じではありません。
謝った人は、謝罪をしたことで気持ちに一区切りがつき、「自分はきちんと謝った」と前へ進めるかもしれません。胸のつかえが取れ、少し楽になることもあるでしょう。
けれど、傷つけられた人の心は、同じ速さでは前に進みません。
ふとした瞬間に言われた言葉を思い出したり、されたことが頭から離れなかったりします。夜になると何度も考えてしまうこともあります。一度壊れた信頼は、「ごめんなさい」という一言だけで、すぐに元通りになるものではありません。
のです。
本当に大切なのは、「謝った」という事実ではなく、その後の行動にある
だからこそ、本当に大切なのは、「謝った」という事実ではなく、その後の行動です。
同じことを繰り返さないこと。相手の痛みを勝手に小さく見積もらないこと。「いつまで怒っているの」「もう謝ったじゃないか」と、自分の都合で相手に許しを求めないこと。そして、失った信頼を取り戻すために、誠実な行動を積み重ねていくことです。
許すかどうか、いつ許せるかを決めるのは、謝った側ではありません。
謝罪は、相手に許してもらうための魔法の言葉ではないのです。になってしまいます。
人の心は、言葉だけでは動きません。言葉で傷ついた心だからこそ、言葉だけでは癒えないこともあります。
誠実な行動を積み重ねることでしか、少しずつ癒えていかない傷があります。時間をかけなければ戻らない信頼もあります。
本当の謝罪とは、「ごめんなさい」と頭を下げた瞬間ではなく、その後も相手の痛みに向き合い、自分の行動を変え続けること。

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