【人生の心構え】ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.28 人生は「誰といるか」じゃない。「誰を切れるか」で決まる。

2026.04.16 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言

ネコ坊主のコラムイメージ

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主のネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。今回は、人生は「誰といるか」じゃない。「誰を切れるか」で決まる。です。

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。

不要な縁を見極め、手放していく

人生において本当に大切なのは、「誰と一緒にいるか」よりも、「誰と離れるか」なのかもしれません。私たちはつい、人とのつながりを増やすことに価値を感じがちです。友人が多いこと、人脈が広いことが豊かさの証のように思えるからです。しかし実際には、すべての縁が自分を幸せにしてくれるわけではありません。むしろ、自分にとって不要な縁を見極め、手放していくことの方が、はるかに大切なのです。

距離を置く勇気

人間関係は、想像以上に心へ影響を与えます。無理に相手に合わせたり、自分の気持ちを押し殺したりする関係は、少しずつ自分を消耗させていきます。その場ではうまくやれているように見えても、心の奥では疲れや違和感が積み重なっていきます。そして気づいたときには、「自分らしさ」がわからなくなってしまうことさえあります。

だからこそ、自分を大切にするためには、勇気をもって距離を置くことが必要です。離れることは冷たいことでも、逃げでもありません。むしろ、自分の心を守るための前向きな選択です。本当に大切な関係は、無理をしなくても自然と続いていくものですし、離れていく縁は、どこかで無理が生じていた証でもあります。

何を手放すか、誰と距離をおくかによって、人生は変わる

人生は取捨選択の連続です。何を手に入れるか、誰とつながるかだけではなく、何を手放すか、誰と距離を置くかによって、その人の人生は大きく形を変えていきます。不要なものを抱えたままでは、新しい幸せが入る余白は生まれません。だからこそ、手放すという選択は、次の幸せのための準備でもあるのです。

大切なのは、自分にとって心地よい関係を選び続けることです。誰かにとっての「正しさ」ではなく、自分の心が穏やかでいられるかどうかを基準にすること。その積み重ねが、無理のない人間関係を育てていきます。そしてその先にこそ、静かで満たされた、豊かな人生が待っているのだと思います。
 
 
 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー41万人(2026年2月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ


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