【人生の心構え】ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.32 寝不足で悩み事をしてたら地獄に堕ちるわよ。夜中の脳みそは大体嘘つき。

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主のネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。今回は、「寝不足で悩み事をしてたら地獄に堕ちるわよ。夜中の脳みそは大体嘘つき。」です。
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
夜になると悩みが大きく見える!?
夜になると、不思議なくらい悩みが大きく見えることがあります。
昼間なら「まあ何とかなるか」と思えていたことでも、布団に入った途端に急に心配になってしまうことがあります。
「あの時、あんなこと言わなければよかった」
「この先どうなるんだろう」
「嫌われたかもしれない」

そんな考えが次から次へと浮かんできて、頭の中で勝手に話が大きくなっていきます。気がつけば眠れなくなり、時計を見るたびに焦りが増してしまうこともあります。
けれど不思議なことに、翌朝目が覚めると、昨夜あれほど大きく見えていた悩みが少し小さくなっていることがあります。
「あれ?そこまで深刻な話ではなかったかもしれない」
「考えすぎていただけかも」
そう思えることも少なくありません。
実はと言われています。心も体も疲れている時は、未来の不安を大きく見せたり、過去の失敗を何度も思い出させたりします。
つまり、夜中に頭の中で繰り広げられている不安のすべてが現実とは限らないのです。
仏教でいう「妄想」とは
仏教にもこれに通じる教えがあります。
それは「妄想」という言葉です。
妄想というと空想や夢のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、仏教でいう妄想とは、事実ではないのに自分の心が勝手に作り出してしまう思い込みのことです。
相手は何も言っていないのに「嫌われたに違いない」と決めつける。
まだ起きてもいない未来なのに「きっと失敗する」と思い込む。
これらは現実ではなく、自分の心が作り出した物語かもしれません。
お釈迦さまは、人は苦しみの多くを現実そのものではなく、自分の心が作り出した考えによって大きくしてしまうと説かれました。
今日の不安が明日には違って見える
もちろん悩みがあること自体は悪いことではありません。真面目に生きているからこそ悩むのです。
ただ、と思います。
眠れない夜は、「今の私は疲れているだけかもしれない」「今の脳みそは少し嘘をついているかもしれない」と考えてみてください。
大切な決断は朝になってからでも遅くありません。
今日の不安が、明日には違って見えることもあります。
人生を変える答えを、夜中に無理やり探さなくてもいいのです。
そんな時はください。
夜は心の影が長く伸びる時間です。
だからこそ、夜に見える景色だけで人生を判断しないことです。

そして何より、なのだと思います。

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