去る者は追わず 来るものはよく見て拒め。|ネコ坊主の今日の一言 Vol.39

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。
今回は、「去る者は追わず 来るものはよく見て拒め。」です。
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
去っていく人を、無理に追わなくてもいい
人とのご縁は、不思議なものです。ずっと続くと思っていた人が離れていくこともあれば、思いがけないところから新しい出会いがやってくることもあります。だからこそ、去っていく人を無理に追いかけなくてもいいのだと思います。
人が離れていくと、「自分が何か悪かったのかな」「もう少し頑張ればよかったのかな」と考えてしまいます。でも、。人の心まで自分の力でつなぎ止めることはできません。去る人には、その人なりの事情や道があります。追いかけ続けるより、「今までありがとう」と手を合わせて見送ることも一つの優しさです。
来る人を、すべて受け入れなくてもいい
ただし、「来る者は拒まず」だけが正しいとも限りません。誰でも受け入れてしまえば、自分の心が疲れてしまうことがあります。優しい人ほど、頼まれれば断れず、相手の事情まで背負ってしまいます。しかし、ご縁を大切にすることと、誰にでも心の中まで入ってもらうことは別です。
仏教には、ご縁を大切にする考えがあります。しかし、ご縁があるからといって、すべての人と深く付き合わなければならないわけではありません。出会った人が自分や周りの人を大切にしてくれる人なのか。言葉と行動が伴っている人なのか。一緒にいることで心が穏やかになるのか。少し時間をかけて見ることも必要です。
大切にしたいご縁を、自分の目で見極める
人間関係でしんどくなる原因の一つは、「嫌われたくない」という気持ちです。その気持ちが強くなると、本当は嫌なのに笑ってしまったり、無理なお願いまで引き受けたりします。そして最後には、自分ばかりが疲れてしまいます。
断ることは、冷たいことではありません。距離を置くことも、悪いことではありません。。
去る人は追わない。
来る人は、少しよく見る。
そして、自分を雑に扱う人なら無理に迎え入れない。
ご縁を大切にするとは、すべてのご縁を抱え込むことではありません。こと。それくらいで、ちょうどいいのだと思います。

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