ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.14 不機嫌は無言の暴力
Vol.14
不機嫌は無言の暴力

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
私たちは日々の生活の中で、言葉を発しなくても相手に影響を与えています。その中でも「不機嫌」という態度は、相手の心を大きく揺らす力を持っています。言葉にしないからこそ、その場の空気を重くし、周囲に不安や緊張を与えてしまうのです。それは、まさに「無言の暴力」ともいえる行為です。
和顔愛語
仏教では「和顔愛語」という教えがあります。和やかな顔と優しい言葉は、人の心を和ませる力を持っています。その反対に、不機嫌な顔や態度は、言葉を使わずとも他者を傷つける刃となります。怒りや不満を押し殺しているつもりでも、表情や態度からにじみ出てしまうのです。
もちろん、人間ですから不機嫌になることはあります。心が疲れたり、思い通りにいかない出来事が重なったりすると、感情は乱れます。しかし、その感情をどう扱うかは、私たちの修行の一部です。仏教ではだと説きます。怒りや不満をそのままにしておくと、心が濁り、やがて周囲にもその濁りが伝わります。
対処するには
では、不機嫌な感情が湧き上がったとき、どうすればよいのでしょうか。まずは自分の心の状態を自覚することです。ことができます。そして深く呼吸をし、一呼吸おくことで、心は少しずつ落ち着きを取り戻します。
また、のも一つの方法です。仏教では「退く勇気」を持つことも大切だと説きます。争いを避け、心が整うまで距離を置くことは、決して逃げではなく智慧の行いです。
不機嫌は無言の暴力
不機嫌な態度は、無意識のうちに相手の心を傷つける暴力となります。だからこそ、私たちは意識して「和顔」を保ち、「愛語」を使うよう努めたいものです。それが、日々を平和に生きるための小さな修行なのです。
★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

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