人の気持ちを考えない人ほど好き勝手に生きて、人の気持ちを考える人ほど自分を責めてしまう。なんだか、おかしな話だよね。|ネコ坊主の今日の一言 Vol.38

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。
今回は、「人の気持ちを考えない人ほど好き勝手に生きて、人の気持ちを考える人ほど自分を責めてしまう。なんだか、おかしな話だよね。」です。
ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
人の気持ちを考える人ほど、自分を責めてしまう理由
世の中を見ていると、ときどき不思議に思うことがあります。
人の気持ちをあまり考えず、自分の言いたいことを言っている人ほど、案外けろっとして生きています。
その一方で、人の気持ちが分かる優しい人ほど、「あの言い方でよかったかな」「嫌な思いをさせていないかな」「もしかしたら自分が悪かったのかな」と、家に帰ってからまで考えてしまいます。
同じ出来事でも、傷つけた側は忘れているのに、傷つけられた側が「自分にも悪いところがあったのかもしれない」と悩んでいることさえあります。
なんとも理不尽な話です。
でも、そんな人に私は「そこまで自分を責めなくてもいいですよ」と伝えたいのです。
誰かを傷つけたくないと思えること。
相手の立場になって考えられること。
言葉を発する前に、これを言ったら相手はどう思うだろうと考えられること。
それは弱さではありません。
むしろ、人として大切な優しさだと思います。
優しい人ほど、自分には厳しくなってしまう
ただ、優しい人には一つ困ったところがあります。
人には優しいのに、自分にはとても厳しいのです。
他人が失敗すれば「そんなこともあるよ」と言えるのに、自分が失敗すると、いつまでも自分を責めてしまう。
人には「無理しなくていいよ」と言えるのに、自分には「もっと頑張らないと」と言ってしまいます。
人への優しさを、自分自身にも向けていい
仏教には「慈悲」という言葉があります。
人の苦しみに寄り添い、その苦しみが少しでも軽くなるよう願う心です。
けれど、その慈悲を向ける相手の中に、自分自身が入っていてもいいのではないでしょうか。
。
すべての人に好かれることもできません。
すべての期待に応えることもできません。
どれだけ丁寧に生きても、誤解される日はあります。
どれだけ優しくしても、嫌われることだってあります。
それまで全部、自分の責任にしてしまったら、心がもちません。
だから、
。
人に向けている優しさを、ほんの少し自分にも向けてあげてください。
優しい人が、優しいという理由だけで苦しまなくていい。
私は、そんな世の中であってほしいと思います。

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