再訪 西国三十三所 第十六番札所「音羽山 清水寺」
第十六番札所
音羽山 清水寺
おとわさん きよみずでら
御詠歌 ◆
松風や 音羽の滝の 清水を
むすぶこころは 涼しかるらん

八坂さん、知恩院さん……。
京都では親しみを込めて寺社を「さん」付けで呼ぶことが多い。清水さんの観音様にお参りに行く。かつての貴族たちも熱狂した絶景寺院には、世界各地から参拝者が訪れている。


産寧坂(三年坂)を上がり門前町を抜ける。境内の入り口には、昨年から6色の仏旗がたなびいている。「様々な国や地域から多くの人が来ていただいています。ご祈禱寺であり宗教施設ですと伝えていきたい」と学芸員の内田孝さんが説明してくれた。


本堂の懸け造り舞台を抜け、奥の院の裏手には、「濡れ手観音」がたたずむ。水をかけると、観音様が微笑んでくれる(目尻が下がり口角が上がる)と言われる。山号の由来となった音羽の滝からは、創建以前から山中より湧き出る三条の霊水が流れている。

本堂など境内は、何度も焼け落ちている。時の権力者や政権の助けもあったが、復興に力を尽くしたのは、信仰のある人たち、そして門前の人たちだった。内田さんは「観音信仰とは、どなたにも開かれていて全ての人の願いをかなえましょう、というのが基本なので庶民に開かれたお寺であり続けています。日頃から足元を見なければいけない。皆さんと歩調を合わせ、門前の人たちと一体となって清水寺はあります」と話している。

▼ ガイド
北法相宗。京都市東山区。JR京都駅から市営バスで「五条坂」下車。徒歩約10分。午前6時開門、納経時間は午前8時から。拝観料は大人500円、小中学生200円。
北法相宗。京都市東山区。JR京都駅から市営バスで「五条坂」下車。徒歩約10分。午前6時開門、納経時間は午前8時から。拝観料は大人500円、小中学生200円。
撮影・文 ◆ 土屋 功(つちやいさお)(読売新聞大阪本社)
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