ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.18 「すぐに分かってもらおう」これがトラブルの元。時には時間をかけなければならないことを知っておくこと。
Vol.18
「すぐに分かってもらおう」これがトラブルの元。時には時間をかけなければならないことを知っておくこと。

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
私たちはつい、「早く分かってほしい」「すぐに理解してもらいたい」と思ってしまいます。
しかし、その思いが強くなるほど、相手との間に小さなズレが生まれ、やがてトラブルへと発展していくことがあります。
「すぐに分かってもらおう、これがトラブルの元」という言葉は、その〝焦り〟への警鐘を示しました。
「時間をかける」という優しさ
人の心は、同じ景色を見ても、同じ出来事に出会っても、感じ方が違います。
それは、長い人生の中で育った環境や経験がそれぞれ異なるからです。
だからこそ、「なぜ分からないんだ」と思うのは、相手の時間を無視していることになるのかもしれません。
相手が理解するまでには、その人のペースがあります。
それを尊重することこそが、本当の思いやりなのだと思います。
たとえば、人間関係で誤解が生じたとき。
「言ったのに分かってもらえなかった」と嘆くよりも、「もう少し伝え方を変えてみよう」と考えられたら、関係はぐっとやわらかくなります。
理解とは、説明の上手さではなく、信頼と時間の積み重ねの中で育っていくものなのでしょう。
相手と自分のペースを大切に
ネコを見ていると、それがよく分かります。
こちらが焦って近づこうとすると、ネコは警戒して逃げてしまいます。
でも、静かに座って、相手のペースを待っていると、やがてネコの方から近づいてくることがあります。
人の心も、それと同じではないでしょうか。
けれど、「時間をかけることも大切だ」と知っていれば、心は少し穏やかになります。
それこそが、争いのない世界をつくる第一歩なのかもしれません。
★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。

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