【人生の心構え】ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.30 悪口ばかり言ってる人で幸せになれた人に出会ったことありますか。

2026.05.21 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言

よみふぁみでは、毎月第1・第3木曜日に、人間関係が楽になる・心にしみることばを紹介するネコ坊主のネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」を連載しています。今回は、「悪口ばかり言ってる人で幸せになれた人に出会ったことありますか。」です。

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。

悪口ばかり言っている人

悪口ばかり言っている人で、心から幸せそうに見える人に、私はこれまで一度も出会ったことがありません。誰かの欠点や失敗にばかり目を向ける生き方は、一見すると自分を守っているようでいて、実は少しずつ自分自身の心を削っていくものなのだと思います。気づかないうちに、心は濁り、見える景色まで暗くしてしまうのです。

悪口は自分を苦しめる原因にも

人は、自分が見ようとしているものしか見えなくなります。誰かの良さではなく、粗探しばかりしていると、世界そのものがそういうものだと錯覚してしまいます。そしてその習慣は、やがて自分自身にも向かっていきます。自分の失敗を必要以上に責めたり、自分を認められなくなったりと、知らないうちに自分を苦しめる原因にもなってしまうのです。

言葉は、その人の心の状態を映し出す鏡

言葉は、その人の心の状態を映し出す鏡です。誰かを下げる言葉や棘のある言い方を繰り返していれば、その空気は周りに広がり、やがて自分のもとへと返ってきます。人間関係も少しずつギスギスし、居心地の悪い環境を自分で作ってしまうことにもなりかねません。逆に、感謝や思いやりの言葉を意識して選ぶ人の周りには、自然と穏やかで温かい空気が流れます。その空気は人を安心させ、またその人のもとへと優しさを連れてきます。

一言一言が自分の未来を形づくる

幸せというものは、外から与えられるものではなく、自分の内側から育てていくものです。どんな言葉を選び、どんな視点で物事を見るか。その積み重ねが、そのまま自分の人生の質になっていきます。日々何気なく口にしている一言一言が、自分の未来を形づくっているのだと思うと、言葉の重みを改めて感じずにはいられません。だからこそ、ほんの少しでも優しい言葉を選び、少しでも明るい方へ目を向けること。それが、遠回りのようでいて、一番確かな幸せへの近道なのだと感じます。

 
 
 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー41万人(2026年2月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ


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