香川 ✽ 個性光る店がにぎわう海辺の街 ✽ ウラツダ(さぬき市)
【 香川県版 】話題のスポット
個性光る店がにぎわう海辺の街
ウラツダ(さぬき市)
海岸に沿って約1km続く、「ウラツダ」の松並木
県東部に位置し、さぬき市の「日本の渚100選」にも選ばれている名勝・津田の松原(県立琴林公園)。
北西側一帯は近年、「ウラツダ」と呼ばれ、古民家や倉庫などを改築したおしゃれなショップやゲストハウスなどが点在し、にぎわいをみせている。
涼やかな海風が漂う海岸通りや路地を歩いて、個性的な店やスポットを訪ねた。
◆海辺の暮らしに憧れて
同市津田町にある「うみの図書館」は遠洋漁業の船主の家を改築した、ゲストハウスを兼ねた泊まれる図書館。学生時代にまちづくりを勉強した同町出身の黒川慎一朗さんがUターンして、2023年にオープンした。館長の鏑木航河さんは、海辺での暮らしに憧れてこの町にたどり着いた。「この辺りは遠洋漁業の漁師が暮らしてこともあり、外部の人たちを心よく受け入れてくれるんです」と話す。「うみの図書館」から東へ進み、路地に入ると古道具と朝ごはんの店「暮らし商店ごんべや」があった。同店は大阪府出身の山畠柊希さんが23年11月に開業。「自然豊かな場所で暮らしたいと願っていた私には理想の場所でした」ときっかけを話す。呉服屋をDIYで改築したという店内は昭和のたたずまいが色濃く残る。数々の古道具は、山畠さんが地元の終活に臨む高齢の方たちの家の片付けを手伝うなどして、譲り受けたものが大半だそう。「元の持ち主からモノにまつわる思い出を聞くこともあり、来店される方々にもお伝えしています」と話す。
「うみの図書館」は約5000冊の本を常備
海岸通りのピザ店「PORTO PIZZA(ポルトピッツァ)」は、さぬき市津田地区まちづくり協議会がかつての船小屋を改築してオープン。店長の折口洋一さんは、同協議会のスタッフ募集を見て兵庫県から移住した。「瀬戸内の気候風土が気に入って、いつか住みたいと思っていました」と語る。
船小屋を改築した「PORTO PIZZA」
◆故郷の良さに気付いた
同じ道沿いには天然藍染工房「Khimaira(キマイラ)」がある。代表の堀尾早敏さんは同町出身。徳島県で藍染めを学び、6年前にUターンした。エビの加工場を工房兼ショップとして改装し、染色とデザインから縫製までをこなす。「県外に出て、あらためて故郷の良さに気付かされました。いろいろな人がやってきて個性が光る店がいくつもでき、地元がどんどんかっこいい田舎になってきています」と笑顔を見せる。
(エリアライター/黒田仁朗)
自社ブランドのシャツを手にする「Khimaira」代表の堀尾さん
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