ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.24 「ありがとう」言うたら死ぬんか。

2026.02.19 ● ネコ坊主のねこさんから人間さんへ今日の一言 ● コラム

Vol.24
「ありがとう」言うたら死ぬんか。

ブロック塀の前でこちらを睨む2匹のネコ_「ありがとう」言うたら死ぬんか。死なへん死なへん。一番分かりやすい感謝の仕方や!! ネコ坊主かく

 

ネコ坊主こと、専念寺住職の藪本正啓です。
 
 

「ありがとう」を言えない人

ありがとうなんて、誰でも知っているし、本当は誰でも言える言葉です。
それでも、なぜか口に出せない人がいます。難しいからではありません。意地や照れ、そして小さなプライドが、邪魔をしているだけです。

「死なん死なん。」
ほんまに、言うたところで何も起きません。何かを失うわけでもなければ、立場が下がるわけでもない。むしろ、きちんとありがとうを言える人の方が、よっぽど大人です。自分一人で生きているわけやないと、素直に認められる人です。

感謝を言えへん人ほど、「分かってるはず」「察してくれるやろ」と思いがちです。けれど、人は他人の心の中までは見えません。だからこそ、言葉にする意味があります。ありがとうは、相手のための言葉であると同時に、自分を人間関係のしんどさから守ってくれる言葉でもあります。

 

言葉にしない感謝は伝わらない

ありがとうは、いちばん分かりやすい感謝の仕方です。遠回しな態度や、黙っての気遣いも大事ですが、それだけでは伝わらんことも多い。結局、たった一言の「ありがとう」が、いちばんまっすぐ相手の心に届きます。言葉にせん感謝は、ないのと同じ扱いになってしまいます。

「ありがとうと言うたら死ぬんか。」
これは誰かを責めるための言葉やありません。自分自身に向けて投げかけてもええ問いです。感謝を惜しまん生き方は、人の心を少し穏やかにしてくれます。人生をちょっと楽にする答えは、案外いつも、こんなにもシンプルな一言に詰まっています。

 

★ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」は、毎月第1・第3木曜日に「〝人間関係が楽になる〟〝心にしみる〟ことば」を紹介しています。  ※掲載週は変更になる場合があります

 

プロフィル

融通念仏宗 一向山専念寺 住職 籔本正啓(通称:ネコ坊主)

大阪市平野区喜連にある専念寺の第25代住職。1982年、大阪市平野区生まれ。7歳で父を病で亡くし、 母方の実家である専念寺に戻り、僧侶を志す。 23歳で住職を拝命。専念寺は豊臣家ゆかりのお寺で、「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる。

地域ネコの見守りと保護活動にも力を入れ、寺の掲示板のことばの書と猫の写真をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいる。Xフォロワー28万人、Instagramフォロワー39万人(2026年1月時点)。

著書に『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』(双葉社)、『大阪 専念寺 ネコ坊主の掲示板 人の悩みのほとんどは「人」 今日のことば101」 (主婦と生活社)。

専念寺ホームページ

 

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