整理収納アドバイザー・角一まり子の 「おかたづけは楽しい!」Vol.7 思い出のモノや写真の持ち方

2025年も残すところ2か月となりました。
年末に向けて少しずつ気ぜわしくなり、年内に片付けよう! 新年は気持ちよく迎えたい!とお片付けのご依頼も増え始めます。
節目を迎える時、人は何かを整理したくなる心理的な作用もあってか、身の回りを整える絶好の機会となります。
慌てて目の前のモノをどこかに移動する、押し込む片付けではなく、少し余裕のある今だからできる、家とモノの見直しをしてみませんか?
2か月でできる家のお片付け!
まずは普段、なかなか手の付けられない場所や、見て見ぬふりをして先延ばしにしているモノと向き合ってみることをお勧めします。
「どうしてこんなものをしまい込んでいたんだろう」
「あったことさえ忘れていた」
「こんなところにあったのか!」
意外と不要なモノが貴重な家の場所を奪っていたり、あったのが分かっていたらムダに買わなくて済んだモノが出てきたり……
空間とモノの見直しをすることで、家の中に空気が流れやすくなるように、余白スペースができていきます。
普段、出しっ放しになっているモノも、手つかずの場所を見直すことで、できた余白スペースに収納することができる! と好循環になっていきます。
家の中は部分的な見直しだけでは解決できないことも多く、全体を見ることが求められます。
ずっと手が付けられなかったという場所を見ることは大きな効果をもたらします。
しかし、実際に片付け始めてみると、ぶち当たるのが、「思い出のモノや、普段使わないけど捨てられないモノをどうしたらいいのか?」問題。
「迷うモノに時間をとられて片付けが進まない」「思い出のモノを出して眺めて時が過ぎて片付かない」など、〝お片付けあるある〟です。

モノは使ってこそ意味があるという基準で整理をする(要不要を考える)のですが、思い出のモノや写真は、使うという目的で所有するのではなく、持ち主の「持っているだけで幸せ」「ストーリーや思い出が強く残っている」という意向によります。
それらを無理に減らしたり、捨てたりすることは、本来の暮らしの質を下げてしまいかねません。きちんと保管することが大切です。
ただし、保管するにも物理的に持てる量としまえる量には限りがあります。
何でもかんでも残しておいても、管理できず、ただ持っているだけになっていませんか?
私が実際にお片付けに行く現場では、子供は既に独立しているのに、ほこりを被った幼い頃の写真や作品が景色のように飾られていることを見かけます。
「お子様に渡されますか?」と伺うと、「もう誰も要らないと思うので捨ててください」と言われます。とても寂しく感じる瞬間です。
思い出は、それを見て振り返ったり、懐かしんだりすることが持つ意味ではないかと思います。
持っているだけにならないように、 箱を一つ決めて、その中に入る量だけ持つ!
厳選して管理できることで、ギフトのように自分や家族が見て楽しめるのではないでしょうか?
子供や家族の成長、自分自身の日々の暮らしの中で、思い出や写真は増えていく一方です。
だからこそ、いつでも箱を出して見直せる持ち方ができればと思います。

お片付けは捨てることではありません。
持つモノの持ち方を見直し、大切なモノを大切に扱い、お気に入りに囲まれる暮らしへの土台作りです。
季節の良い今の時期、ぜひ、家の中の見直しをしてみてください!
あなたや家族にとっての思い出を厳選することは、きっとこれまでの歩みの振り返りとなり、とても貴重な心の整理の時間になると思います。
忘れかけていた事を思い出すのも、きっとお片付けで得られる効果ではないでしょうか。
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プロフィル
& STORAGE(アンドストレージ)代表
角一 まり子
整理収納の専門家・アドバイザーとして、企業・団体が主催するセミナーや研修で講師を務め、テレビ・雑誌などメディア出演多数。
整理収納アドバイザー1級認定講師、同2級認定講師
企業内整理収納マネージャー認定講師
ファイリングアドバイザー認定講師
ファイリングデザイナー検定2級
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