南海の新観光列車「GRAN 天空」 64歳のオヤジ記者が2026年4月24日のデビュー前に乗ってきました!

いつも記者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
記者の大西秀雅です。
2026年4月24日(金)に運行がスタートする南海電車の新観光列車「GRAN 天空」(全4車両)。
2009年から2026年3月20日まで、高野線橋本~極楽橋駅間を走っていた観光列車「天空」の後継として、新たになんば~極楽橋駅間を約1時間30分で結ぶ新観光列車として本格デビューする前に、南海さんから試乗会へのお誘いをいただき、一足お先に乗ってきました。
鉄道に無関心な記者が「GRAN 天空」に乗ってみたくなったワケとは?
正直に申しますと、記者の鉄道への関心は極めて薄く、「電車なんてしょせん移動手段の一つやん」ぐらいにしか思っていませんでした。
そのうえ、「GRAN 天空」が走る高野線は記者の通勤路線の一部。
朝晩、満員車内で揺られているわけですから、「新観光列車が4月に運行開始!」と聞かされても「いつも乗っている路線やし……」と胸が高鳴るってことはなかったのであります。
ところがです。
2月に「GRAN 天空」の外観のお披露目取材会に参加して一変するのです!
最初は、さほど興味もなく出かけたのですが、伝統的な“南海グリーン”のイメージを一新するような落ち着いた深紅のボディーに、金色に輝く「羅針盤」のエンブレムを冠した豪華な新車両――。
加えて、橋本~極楽橋駅間は「全長約20kmで約440mの勾配」という大手私鉄では大変、珍しい国内有数の山岳路線であることを知りました。
こんな豪華な「GRAN 天空」が深い山あいの曲がりくねった指折りの急こう配コースを一気に駆け上がるという野趣あふれる“山登り”姿を想像すると、今年64歳のオヤジ記者は、がぜん乗ってみたくなったのであります。
専用ホームもデビュー
その名前「〇〇〇〇〇」が秀逸です!
かくして、年甲斐もなくワクワクしながら試乗会会場のなんば駅に向かいました。
するとどうです。
これまで、1番線の降車専用だったホームが「GRAN 天空」専用に様変わり。
名前も「0番のりば」になっているのです。


ホームの天井や壁面は黒を基調にしたシックな雰囲気に美装化され、見たこともないような巨大な木製ベンチが置かれています。
そうこうしていると真新しい異空間の0番のりばによく似合う“主役”が堂々と入線します。

「プシュー」。
ドアが開きます。
期待に胸を膨らませて勇んで乗り込みます。
「おや、新車両は短い?」
初めて足を踏み入れた記者の第一印象です。
実際に私が感じたのは「正解」で、その理由を知ったとき、「なるほど」とおもわず膝を打ってしまったほど。
そのわけとは?
謎解きは後ほど登場する南海電鉄の増田さんにしていただきました……。
工夫を凝らした内装も注目!
話が横道に逸れましたが、豪華な外観に負けじと、「GRAN 天空」は、内装にも様々な工夫が施されています。
客車は1、2、4号車。
全席指定で定員は70人。
ロビーラウンジの3号車には座席はなく、ドリンク類や軽食などを販売します。
「リラックスシート」と呼ばれる1号車は、全席が進行方向に向いて並びます。
背もたれが倒せて、ひじ掛けに格納されたテーブルを出せば食事が楽しめます。

2号車は「ワイドビューシート」。
その名の通り、窓に面して、長い木製カウンターと2人掛けのイスが設置されており、目の前の景色がパノラマで楽しめそうです。
1号車の座席には高野山を彩るシャクナゲが、2号車の座席にはシャガの花がデザインされています。

さらに豪華なのは4号車の「グランシート」「グランシートプラス」。
いずれも4人がけのゆったりソファ。

「グランシート」は布張りですが、「グランシートプラス」はなんと革張りなんです。
4車両とも「スタッフが選曲した」軽音楽がバックに流れ、特に3号車はJBL製の高音質スピーカーを6台搭載、電車とは思えないラウンジ空間を演出します。


地元、南海を感じさせる数々の調度品
車内の手すり 実はアレで出来ているんです
車内には大阪、和歌山の代表的な工芸品のほか、南海電鉄の歴史を感じさせるレガシーをさりげなく取り入れています。
4号車では和歌山・九度山で生活を送った真田幸村ゆかりの伝統工芸品「真田紐」をパーテーションに使い、ドアには伝統的工芸品「大阪欄間」の組子細工を採用しています。
2、3号車には紀州材を使用。
特に2号車の木製カウンターはとても分厚く、ほんのり木の香も漂います。
3号車のパウダーコーナーの手洗い鉢は300年以上続く「大阪浪華錫器」の職人が手がけた錫製です。
その後ろの錫製プレートをよく見ればイチョウの葉がいくつもデザインされ、聞けば職人が御堂筋のイチョウの葉を集めて一枚一枚かたどった労作だそうです。

全車両に設置された黒光りした重厚な手すり。
これは南海電鉄で昔、使っていたレールを加工したもので、3号車のバーカウンターの背面のレンガ(※先に掲載しました、アテンドの皆さんが勢ぞろいしたロビーラウンジの写真をご覧ください)は、昔なんば駅舎で実際に使っていたのを再利用しているといい、南海らしさが随所に散りばめられています。

いよいよ、出発進行!
見慣れた景色も今日は別物?
いよいよ発車です。

4月というのに、この日は25℃を超える夏日。
3号車で早速、アイスコーヒーを買って、2号車の窓に面した座席でのどを潤します。
春の穏やかな日差しが窓から差し込み、バックには落ち着いた音楽が流れ、しばしのコーヒーブレイク。
目の前を流れる見慣れた景色も今日はまったく別物に感じるから不思議です。快適、快適。
約100年ぶりに車内で食事を提供!
ほんの少し試食をしました、食レポをどうぞ
「GRAN 天空」のもう一つの特長が、約100年ぶりに車内での食事の提供を復活させたことです。
メニューを監修するのは、沿線に店舗を構えるレストラン「Genji」の元川篤(もとかわ あつし)シェフ。
モーニング
ランチ
アフタヌーンティー
セットは「モーニング」「ランチ」「アフタヌーンティー」の3種類あり、いずれも南大阪や和歌山の食材を使った本格的な創作料理です。
発車時刻によって1種類が楽しめます。
その一部を試食させていただきました。
■国産ローストビーフ~じゃばらソース
(モーニングとランチに)
和歌山県北山村原産のじゃばらを使ったソースは酸味が爽やかで、濃厚な赤身肉のジューシーな甘みを引き立て、実にさっぱりとした一品に仕上がってます。
■さわらの味噌漬け低温調理~湯浅もろみクリームソース
(同)
軟らかいサワラの塩味に、和歌山県湯浅町のもろみのうま味と甘みが加わって、とってもおいしいんです。
待ちに待った山岳路線に!GRAN 天空乗車の特典
秘境駅「紀伊細川駅」ではアレが出来ます!
GRAN 天空の車両が短い謎解きも……
そして、列車は橋本を過ぎ、いよいよ待ちに待った山岳コースに入ります。

ここからは、「GRAN 天空」プロジェジュクトメンバーの一人で同社鉄道本部営業企画部課長補佐の増田忠信さん(51)に解説してもらいます。

高野線橋本駅~極楽橋駅は全長19.8km、標高差443mというの本格的な山岳区間です。1000m進むごとに50m高くなる、いわゆる50‰(パーミル)と呼ばれる急な坂道を進みます。
そのうえ、半径100mの急カーブが連続します。記者さんも乗車されてお感じになられたように、急勾配・急カーブを走行するには、全長20mの通勤用車両では長すぎるので、全長17mの小型車両を使用しています。(※だから、車両の全長が短かったんだ!納得!)
橋本駅を過ぎると紀の川に掛かる高さ217mの「紀ノ川橋梁」に差し掛かります。
この「紀ノ川橋梁」を始め、終点までには数か所の橋梁を渡ります。
橋の上からの眺めは圧巻ですから、アテンダントが見どころを生で車内アナウンスし、それに合わせて運転手は徐行運転をします。
度々、減速するのは高度な運転技術が要求されます。しかし、徐行することで、お客様には日常にはない山岳鉄道のだいご味をお楽しみいただけます。
私たち、「GRAN天空」プロジェクトメンバーはご乗車の皆さんに「なんば駅からわずか1時間少々のところにある深い森に囲まれた秘境駅」をご体感いただきたかったので、なんば駅発では紀伊細川駅に約10分間停車いたします。
ホームしかない無人駅です。
停車している間にホームの先頭から線路内に降りていただき、GRAN 天空を正面から撮影していただける時間を設けます。ぜひ、お楽しみください。
10分間停車する秘境駅「紀伊細川」で先頭に回って線路からスマホで撮った写真がコチラ!
※取材の間も、「GRAN 天空」が通過する駅の反対ホームでは大勢の方がスマホをこちらに向けてパシャパシャと写真を撮ったり、笑顔で見送って下さったり。
線路沿いからもたくさんの地元の皆さんが手を大きく振ってくださり、その都度、増田さんは笑顔で手を振り返していました。
増田さんは言います。
「私たちは一人でもたくさんの方にGRAN 天空にご乗車いただきたいのと同時に、沿線の皆さまに末永く可愛がっていただける観光電車になってほしいと心から願っています」。
GRAN 天空はどんどん高度を上げ、眼下にはこのような集落が広がっています。
※山岳路線に入ると一変、車輪とレールが軋む「キーン」という音が絶えません。連続カーブに体が持っていかれそうでとてもスリリング。
車窓からは高野山系の渓谷美や、山あい広がる集落などの景色が堪能でき、還暦超えの記者も大満足でした。
南海電鉄の皆さんと沿線の皆さんに愛される新観光列車「GRAN 天空」にあなたも一度、ご乗車ください!
▼動画でも「GRAN 天空」の
魅力をお届け✨
クリックで動画再生
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記者 < 大西秀雅> 1962年(昭和37年)生まれ。長らく現場を離れていましたが、2年前から記者に復帰。60の手習いで始めたYouTube用カメラを持って取材に奮闘中。趣味は毎朝3時起きの早朝ランニング。苦手なものはキュウリとウインカーを出さず曲がるドライバー。 |
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