香川 ✽ 空の景色映す 絶景スポット ✽ 父母ヶ浜(ちちぶがはま)(三豊市)

2025.07.11 ● エンタメ&カルチャー ● 中四国情報

【 香川県版 】いいね

  空の景色映す 絶景スポット

 

父母ヶ浜 (三豊市)

 

幻想的な写真が撮れるスポットとして人気の父母ヶ浜(提供/三豊市観光交流局)

 

三豊市にある父母ヶ浜は約1kmのロングビーチを誇る海水浴場。
遠浅の海面は穏やかで、空の景色を鏡のように映す。
2017年ごろから、南米ボリビアの「ウユニ塩湖」のような写真が撮れる絶景スポットとしてSNSなどで話題になり、人気が急上昇。
年間約5
千人だった観光客は22年に50万人に飛躍。美しい浜辺を求めて移住者も増加しているという。

 

◆美しい浜辺 取り戻し
父母ヶ浜が人気となった礎には、約30年前から清掃活動を続ける地元の有志団体「ちちぶの会」の存在がある。同会は1996年に7人で発足。会長の藤田一仁さんは「子供の頃、父母ヶ浜は美しい遊び場でしたが、潮流の関係で周辺海域のゴミが打ち寄せられ、不法投棄も重なり、美しい海の景色だったことが人々から忘れられていました」と振り返る。そこに工場誘致を視野に入れた埋め立て計画が浮上。同会の森一恵さんは「反対の意思を示すためにも、浜辺の清掃活動を始めたんです」と発足のきっかけを説明する。次第に清掃する人は増え、浜辺は徐々にかつての美しさを取り戻し、埋め立て計画は撤回された。現在、同会会員は全国に約280人、協賛企業は約30社。多くの人々の活動によって美しい浜辺が維持されている。

 

左から三豊市観光交流局の石井さん、ちちぶの会の森さん、藤田さん、おもてなし撮影スタッフの安藤稔さん

 

◆ 写真ブーム 地域活性化に
周辺には飲食店やカフェが立ち並び、ここ数年で宿泊施設も28から89施設に増えた。2021年には地元工務店やスーパーなど11社が出資し、絶景のゲストハウス「ウラシマビレッジ」がオープン。今年6月には古民家を改築し、宿泊施設「NIPPONIA仁尾 水鏡(みかがみ)の町」も開業した。「周辺宿泊施設のオーナーの横のつながりや連携力は抜群で、そのことがお客様の満足度向上につながっているようです」と話すのは地元出身で大阪からUターンした「ウラシマビレッジ」のマネージャー・辻慶子さん。

 

ウラシマビレッジの辻さん。施設周辺は浦島太郎伝説の地として知られる

 

「NIPPONIA仁尾 水鏡の町」を運営する竹内哲也さんは「旅人が住民のように過ごしてほしい」と思いを語る。父母ヶ浜の写真ブームを仕掛けた三豊市観光交流局事務局長の石井紫さんは、「父母ヶ浜は訪れた人を自然に受け入れ、なじんでもらえるところ。ちちぶの会の地道な活動が、観光振興や移住者の増加につながっています」とほほ笑む。
(エリアライター/黒田仁朗)

 

街道沿いの古民家を改築した「NIPPONIA仁尾 水鏡の町」の前に立つ竹内さん

 

父母ヶ浜や三豊市観光の問い合わせは

三豊市観光交流局

☏0875-56-5880

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